PC鋼材

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はじめに

20世紀初頭、欧州にて誕生したプレストレストコンクリート技術が日本に導入され半世紀、その技術は耐震等、日本独自の厳しい条件の中、大きく発展を遂げてまいりました。

当社は、その草創期よりPC鋼材の供給を開始するとともにドイツよりディビダーク工法の技術導入を図りPC技術の向上と普及に貢献してまいりました。

また、21世紀に入っては、総合エンジニアリングメーカーへの脱皮を図り、防食PC鋼材・定着工法システム・施工サポートサービス等 総合的なソリューション提案を行っております。

現在、環境・高品質・安全といった時代の要請にこたえるべく日本のPC技術は次なるステップを模索中でありますが、当社は皆様とともにPC技術の更なる発展に貢献すべく、新技術開発に取り組んでいます。

PC鋼線・鋼より線 製品一覧

PC鋼線・PC鋼より線の特長

PC鋼線・PC鋼より線は、プレストレストコンクリート(Prestressed Concrete)に用いられる高性能・高品質の緊張材です。

  • 大きい引張強さを有すること
  •   
  • 破断時の伸びが大きいこと
  •   
  • リラクセーションが小さいこと
  •   
  • 伸直性が良く作業性が良いこと
  •   
  • 品質が均一なこと

などが特徴であり、道路橋、鉄道橋をはじめ枕木、タンク、建築やグラウンドアンカーなど幅広い分野に使用されています。

当社は総合PC鋼材メーカーとして、長年に亘高度な技術力と実績を培い、高品質のPC鋼材の提供に努めています。

PC鋼線・鋼より線の種類

種類 サイズ(mm) 形状
PC鋼線(単線) 2.9~9.0
インデントPC鋼線 4.0~7.0
2本よりPC鋼より線 2.9×2本より
3本よりPC鋼より線 2.9×3本より
7本よりPC鋼より線 9.3~15.2
19本よりPC鋼より線 17.8~21.8
19本よりPC鋼より線 28.6

PC鋼線・鋼より線JIS規格(JIS G 3536-1999)

日本工業規格(JIS G 3536-1999)

種類 記号 呼び名 標準径
(mm)
許容差
(mm)
心線径と
側線径と
の差(mm)
引張試験 リラクセー
ション値
(%)
公称
断面積
(mm²)
単位
質量
(kg/km)
強度レベル
(N/mm²)
(参考)
0.2%永久伸びに
対する荷重(kN)
引張荷重
(kN)
伸び
(%)
N L




丸線
および
異形線
SWPR1AN
SWPR1AL
および
SWPD1N
SWPD1L
(2.9mm)  2.90 ±0.03 -  11.3以上  12.7以上 3.5以上 8.0以下 2.5以下   6.605    51.8 1,910以上
(4mm)  4.00 ±0.04 -  18.6  21.1 3.5 8.0 2.5  12.57    98.7 1,670
5mm  5.00 ±0.05 -  27.9  31.9 4.0 8.0 2.5  19.64   154 1,620
(6mm)  6.00 ±0.05 -  38.7  44.1 4.0 8.0 2.5  28.27   222 1,570
7mm  7.00 ±0.05 -  51.0  58.3 4.5 8.0 2.5  38.48   302 1,520
8mm  8.00 ±0.06 -  64.2  74.0 4.5 8.0 2.5  50.27   395 1,470
9mm  9.00 ±0.06 -  78.0  90.2 4.5 8.0 2.5  63.62   499 1,420
SWPR1BN
SWPR1BL
5mm  5.00 ±0.05 -  29.9  33.8 4.0 8.0 2.5  19.64   154 1,720
7mm  7.00 ±0.05 -  54.9  62.3 4.5 8.0 2.5  38.48   302 1,620
8mm  8.00 ±0.06 -  69.1  78.9 4.5 8.0 2.5  50.27   395 1,570





2本
より線
SWPR2N
SWPR2L
2.9mm
2本より
 2.90 ±0.03 -  22.6  25.5 3.5 8.0 2.5  13.21   104 1,910
異形
3本
より線
SWPD3N
SWPD3L
2.9mm
3本より
 2.90 - -  33.8  38.2 3.5 8.0 2.5  19.82   156 1,910
7本
より線
SWPR7AN
SWPR7AL
7本より
  9.3mm
 9.3 +0.4
-0.2
0.05以上  75.5  88.8 3.5 8.0 2.5  51.61   405 1,720
7本より
 10.8mm
10.8 +0.4
-0.2
0.07 102 120 3.5 8.0 2.5  69.98   546 1,720
7本より
 12.4mm
12.4 +0.4
-0.2
0.08 136 160 3.5 8.0 2.5  92.9   729 1,720
7本より
 15.2mm
15.2 +0.4
-0.2
0.08 204 240 3.5 8.0 2.5 138.7 1,101 1,720
SWPR7BN
SWPR7BL
7本より
  9.5mm
 9.5 +0.4
-0.2
0.05 86.8 102 3.5 8.0 2.5  54.84   432 1,860
7本より
 11.1mm
11.1 +0.4
-0.2
0.07 118 138 3.5 8.0 2.5  74.19   580 1,860
7本より
 12.7mm
12.7 +0.4
-0.2
0.08 156 183 3.5 8.0 2.5  98.71   774 1,860
7本より
 15.2mm
15.2 +0.4
-0.2
0.08 222 261 3.5 8.0 2.5 138.7 1,101 1,860
19本
より線
SWPR19N
SWPR19L
19本より
 17.8mm
17.8 +0.6
-0.25
- 330 387 3.5 8.0 2.5 208.4 1,652 1,860
19本より
 19.3mm
19.3 +0.6
-0.25
- 387 451 3.5 8.0 2.5 243.7 1,931 1,860
19本より
 20.3mm
20.3 +0.6
-0.25
- 422 495 3.5 8.0 2.5 270.9 2,149 1,810
19本より
 21.8mm
21.8 +0.6
-0.25
- 495 573 3.5 8.0 2.5 312.9 2,482 1,810
19本より
 28.6mm
28.6 +0.6
-0.25
- 807 949 3.5 8.0 2.5 532.4 4,229 1,780

  • 7本より線および19本より線の標準径はより線の外接円の直径とする。
  • かっこを付けた呼び名の線およびより線は使用しないことがのぞましい。
  • リラクセーションの規格は1,000時間経過後の値を示す。
  • より線のよりの長さは、2本より線及び異形3本より線では標準径の24~32倍、
    7本より線及び19本より線は標準径の12~18倍。
  • 7本より線A種は引張強さ1,720N/mm²級を、B種は1,860N/mm²級を示す。

アンボンドPC鋼より線の仕様(住友仕様)

呼び名 アンボンド
外径
(mm)
被覆厚さ
(mm)
標準単位質量
(g/m)
グリース
標準質量
(g/m)
被覆材
標準質量
(g/m)
 7本より12.4mm 15.9 1.25   819 35  55
 7本より12.7mm 16.2 1.25   864 35  55
 7本より15.2mm 18.7 1.25 1,219 50  68
19本より17.8mm 21.8 1.50 1,797 60  85
19本より19.3mm 23.3 1.50 2,091 70  90
19本より20.3mm 24.3 1.50 2,319 75  95
19本より21.8mm 25.8 1.50 2,662 80 100
19本より28.6mm 33.3 1.50 4,517 149 139

PC鋼より線の規格はJIS G 3536-1999、フレシネー工法用HTS-23規格による。

シースの特性

項目 試験方法 特性値例
密度 JIS K 6760 0.95g/cm²
引張強度 JIS K 6760 2,450N/cm²
破断伸び JIS K 6760 850%
オルゼン剛性度 JIS K 7106 55.0kN/cm²
脆化温度 JIS K 6760 -76℃
軟化点 JIS K 6760 119℃
硬度(ショアD) JIS K 6760 63

グリースの特性

項目 試験方法 特性値例
稠度(25℃60回) JIS K 2220 278
滴点 JIS K 2220 182℃
水分 JIS K 2220 合格
銅板腐食(100℃) ASTM D 4048 合格

PC鋼棒 製品一覧

一般PC鋼棒(丸棒)JIS規格(JIS G 3109-1994)

鋼棒の種類、記号および機械的性質

種類 記号 降伏点
又は耐力
(N/mm²)
引張強さ
(N/mm²)
伸び
(%)
リラクセーション値
(%)
A種 2号 SBPR   785/1,030 785以上 1,030以上 5以上 4.0以下
B種 1号 SBPR   930/1,080 930以上 1,080以上 5以上 4.0以下
2号 SBPR   930/1,180 930以上 1,180以上 5以上 4.0以下
C種 1号 SBPR 1,080/1,230 1,080以上 1,230以上 5以上 4.0以下

注)耐力とは0.2%永久伸びに対する応力をいう。

鋼棒の寸法およびねじ形状

種類 呼び名 平行部 ネジ部
標準径
(mm)
許容差
(mm)
公称断面積
(mm²) 
単位質量
(kg/m)
ネジの
呼び
外径
(mm)
有効径
(mm)
谷径
(mm)
ピッチ
(mm)
丸棒 9.2mm  9.2 -0.2
プラス側は
規定しない
    66.48 0.52 M10×1.25 10.000  9.188  8.647 1.25
11mm 11.0     95.03 0.74 M12×1.5  12.000 11.026 10.376 1.5
13mm 13.0  132.7 1.04 M14×1.5  14.000 13.026 12.376 1.5
(15mm) 15.0  176.7 1.39 M16×1.5  16.000 15.026 14.376 1.5
17mm 17.0  227.0 1.78 M18×1.5  18.000 17.026 16.376 1.5
(19mm) 19.0  283.5 2.23 M20×1.5  20.000 19.026 18.376 1.5
(21mm) 21.0 -0.6
プラス側は
規定しない
 346.4 2.72 M22×2.0  22.000 20.701 19.835 2.0
23mm 23.0  415.5 3.26 M24×2.0  24.000 22.701 21.835 2.0
26mm 26.0  530.9 4.17 M27×2.0  27.000 25.701 24.835 2.0
(29mm) 29.0  660.5 5.18 M30×2.0  30.000 28.701 27.835 2.0
32mm 32.0  804.2 6.31 M33×2.0  33.000 31.701 30.835 2.0
36mm 36.0 1018.0 7.99 M38×2.0  38.000 36.051 34.752 3.0

  1. 鋼棒長さは需要家の指定によるものとし、その寸法公差は-0、+10mmとする。
  2. ネジ部長さは需要家の指定によるものとし、その寸法公差は-0、+10mmとする。
  3. 長さ以外のネジ部寸法許容差はJIS B 0211(メートル細目ねじの許容限界寸法および公差)3級以上とする。
  4. かっこをつけた呼び名の鋼棒は使用しないことがのぞましい。
  5. 呼び名36mmの鋼棒は事前にお問い合わせ下さい。

化学成分(%)

P S Cu
0.030以下 0.035以下 0.30以下

注 表記不純物の値はとりべ分析の値とする。

ディビダーク工法用PC鋼棒規格

機械的性質

  1. JIS規格のA種2号、B種2号のみとし、伸びについてはA種7.0%以上、B種6.0%以上とする。
  2. ネジは3.0mmピッチの非対称ネジを使用する。
  3. サイズは26mm、32mmのみとする。

PC鋼棒(丸棒、ディビダーク工法用PC鋼棒)の強度および引張荷重一覧表

丸棒

呼び名 公称断面積
(mm²)
種類 記号 引張荷重
(kN)
降伏点荷重
(kN)
11mm   95.03 B種1号 SBPR   930/1,080  103   88
C種1号 SBPR 1,080/1,230  117  103
13mm  132.7 B種1号 SBPR   930/1,080  143  123
C種1号 SBPR 1,080/1,230  163  143
17mm  227.0 B種1号 SBPR   930/1,080  245  211
C種1号 SBPR 1,080/1,230  279  245
23mm  415.5 B種1号 SBPR   930/1,080  449  386
C種1号 SBPR 1,080/1,230  511  449
26mm  530.9 B種1号 SBPR   930/1,080  573  494
C種1号 SBPR 1,080/1,230  653  573
32mm  804.2 B種1号 SBPR   930/1,080  869  748
C種1号 SBPR 1,080/1,230  989  869
36mm 1018.0 B種1号 SBPR   930/1,080 1099  947
C種1号 SBPR 1,080/1,230 1252 1099
40mm 1257.0 B種1号 SBPR   930/1,080 1358 1169
C種1号 SBPR 1,080/1,230 1546 1358

注 JIS規格の引張荷重、降伏点荷重は公称断面積によって算出したものです。

ディビダーク工法用PC鋼棒

呼び名 公称断面積
mm²
種類 記号 引張荷重
(kN)
降伏点荷重
(kN)
ねじ部
種類 ピッチ(mm) 有効径(mm)
26mm 530.9 A種 2号 SBPR 785/1,030 547以上 417以上 非対称 3.0 25.701
B種 2号 SBPR 930/1,180 626    494    非対称 3.0 25.701
32mm 804.2 A種 2号 SBPR 785/1,030 828    631    非対称 3.0 31.701
B種 2号 SBPR 930/1,180 949    748    非対称 3.0 31.701

ネジ部の強度

メートルネジ(転造ネジ)

PC鋼棒のネジは転造方式によって作られます。ネジ転造によって谷部は窪み、山部が盛り上がり下図のような硬度分布になっています。組織が切断されることなく、谷底まで加工硬化されることによりネジ部の強度が向上しています。

硬度分布

ネジ転造部の硬度分布

有効径の取り方

ネジ部有効径のとり方

ネジに対する角度定着の影響

ネジに対する角度定着の影響

総ネジPC鋼棒(ゲビンデスターブ)規格

呼び名および機械的性質

呼び名 公称径
(mm²)
母材部断面積
(mm²)
引張試験 リラクセーション試験
降伏点
(N/mm²)
降伏点荷重
(kN)
引張強さ
(N/mm²)
引張荷重
(kN)
伸び
(%)
リラクセーション値
(%)
23mm 23.0  415.5 930以上 386以上 1,080以上   449以上 6以上 4.0以下
26mm 26.0  530.9 930以上 494以上 1,080以上   573以上 6以上 4.0以下
32mm 32.0  804.2 930以上 748以上 1,080以上   869以上 6以上 4.0以下
36mm 36.0 1018.0 930以上 947以上 1,080以上 1,099以上 6以上 4.0以下

形状

呼び名 単位質量
G
(kg/m)
母材部基本径 母材部
断面積
(mm²)
ネジ状リブ寸法
dh
(mm)
dv
(mm)
高さ
a
(mm)

b
(mm)
ピッチ
c
(mm)
リード角
α
(度)
23mm 3.42 23.0 23.0   415.5  1.4 5.5 12   81
26mm 4.38 26.0 26.0   530.9  1.7 6.5 12.7 81
32mm 6.63 32.0 32.0   804.2  2.0 7.0 17   81
36mm 8.27 36.0 36.0 1018.0 2.18 8.6 18   81

注 dh=ネジ状リブに対し垂直方向の直径。 dv=ネジ状リブに対し直角方向の直径。

化学成分

P S Cu
0.030以下 0.035以下 0.30以下