785N/mm2級 高強度せん断補強筋 スミフープ

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はじめに

住友電工の高強度せん断補強筋「スミフープ」は、共同住宅などRC建築構造物の高層化、高強度化に
対応した画期的な製品です。

住友電工では、長年に亘りPC鋼材などの特殊鋼メーカーとして蓄積した独自の技術力と豊富な経験を
もとに、1980年代初めより高強度でしかも、溶接閉鎖形を可能にするスミフープの開発に着手し、
日本で初めて実用化に成功しました。

その後、実績を重ね1990年に財団法人日本建築センター一般評定を取得し、多くのお客様から
ご好評頂くに至りました。

なお、現在当社は本製品向け原材料(線材)の製造を行っておりますが、スミフープ製品に必要な
曲げ・溶接等の加工及び製品販売は当社が認定した加工メーカーが行っております。

当社認定の加工メーカーは次の通りですので、本製品のご注文・お問い合わせ等は
下記までお願いします。

(加工メーカー(50音順))

会社名 お問い合わせ先
株式会社トーアミ 072-876-1121
住倉鋼材株式会社 093-561-2483

評定書・認定書のダウンロードは下のボタンをクリックしてください。

スミフープの特長

高強度 785N/mm²級

材料・作業員が大幅に減らせます

過密配筋が解消

より高層のRC造を実現可能

溶接閉鎖型ができる

  • スパイラルのような添え巻きやフックが不要なので余分な材料が要りません
  • 施工性良
    (貫通孔のある梁に最適)
  • 主筋のカップラー継手部の径を変える事ができます
  • コンファインド効果による部材の耐震性能向上
  • 終局時に剛性の低下や
    エネルギー吸収能力の
    小さなスリップ型の変形を
    防げます

部材の終局せん断耐力算定式に理論式を採用

部材の耐力と安全余裕を正しく評価できるため、合理的かつ経済的な構造設計が可能になります。

工場加工製品

施工現場の工期短縮、労力節減ができ施工精度も向上します。

スミフープの製品仕様

スミフープは、普通鉄筋に比べて3倍弱の強度を持っており、住友電工独自で開発した材料を
使用しています。
高強度でありながら、溶解可能な材料として国土交通省大臣認定を取得しており、デミング賞などに輝く
住友電工の優れた品質管理システムのもとで製造しております。

ご注意
 スミフープは、熱処理された高強度棒鋼なので、所定の条件以外で加熱されると機械的性質が低下するおそれがあります。従って、施工現場での溶接や加熱は絶対に行わないで下さい。

製品の種類

記号 呼び名 表面形状 製品
KSS785 S10~S16 丸鋼 溶接閉鎖形筋
六条リブ
異形棒鋼
フック付き筋
(スパイラル筋)※
(溶接閉鎖形筋)※

※( )は加工可能か御確認下さい。
※従来の凸異形棒鋼(MSRB-0036)も評定の対象ですが、製造可否を御確認ください。

機械的性質

試験 降伏点
(N/mm²)
引張強さ
(N/mm²)
伸び
(%)
曲げ性
曲げ角度 内側直径
母材 785以上 930以上 8以上 180° 公称直径の3倍

(備考)

  1. 降伏点は0.2%永久伸びに対する応力をいう。
  2. 伸び測定の標点距離は公称直径の8倍とする。

形状・寸法

記号 呼び名 公称直径
(mm)
公称周長
(cm)
公称断面積
(cm²)
単位質量
(kg/m)
質量の許容差(%)
丸鋼 異形棒鋼
KSS785 S10  9.53 3.0 0.7133 0.560 ±7 ±6
S13 12.7 4.0 1.267 0.995 ±5
S16 15.9 5.0 1.986 1.56   ±5

化学成分

  C Si Mn P S Cu Mo Cr 炭素当量
丸鋼 0.40以下 1.50以下 2.00以下 0.030以下 0.030以下 0.20以下 0.10以下 1.10以下 -
六条リブ
異形棒鋼
0.40以下 1.50以下 2.00以下 0.030以下 0.030以下 0.20以下 - - 0.80以下

標準加工形状

溶接閉鎖形帯筋、あばら筋 フック付帯筋、あばら筋 フック付副帯筋、副あばら筋

標準加工寸法

  角形 円形
加工形状
寸法(mm) 最小 200×600 φ500
最大 2000×2000 φ1500

角形の加工形状短辺は200mm以上です。
その他の加工寸法についても、ご相談に応じることができますので御確認下さい。
標準加工精度は±5mmです。

加工寸法

折曲げ部分 末端部 中間部
折曲げ内のり直径(D) 4d以上 4d以上
折曲げ角度 180°、135°、90° 90°以下

(備考) d は、呼び名に用いた数値とする。

重量の算出方法

溶接閉鎖形筋 = 2(B+D)×単位重量×個数

フック付筋   = 2(B+D)×1.15×単位重量×個数

1本中子    = (D+30d)×単位重量×個数

スミフープを用いたせん断設計法

KSS785スミフープの設計にあたっては、別冊『高強度せん断補強筋スミフープ 設計施工指針・同解説』をご参照ください。

項目 指針内容
コンクリート設計基準強度 Fc 21N/mm²以上 60N/mm²以下
せん断補強筋径 S10、S13、S16






  長期 短期
せん断耐力算出用
許容応力度  wft
195N/mm² 590N/mm²
せん断補強筋比 Pw 0.2~0.6% 0.2~0.8%
許容せん断力 QAL=b・j{α・fs+0.5wft(Pw-0.002)} QAS=b・j{α・fs+0.5wft(Pw-0.001)}
QAL=b・j・αfs QAS=b・j{fs+0.5wft(Pw-0.001)}
設計用せん断力の割り増し 平19国交告第593号第二号、昭55建告1791号第3による





終局強度算定用強度 σwy 785N/mm² かつ 25Fc以下
せん断補強筋比 pw 0.2%以上
終局せん断耐力 QUD=min(QSU、QBU)
QSU=b・jt・pw・σwy+k1・(1-K2)・b・D・ν・Fc
ただし、pw・σwyがν・Fcを越える場合はpw・σwy=ν・Fc/2とする。
 k1=[ {(L/D)2+1}(1/2)ー(L/D) ]/2
 k2=2pw・σwy/ν・Fc  ν=0.7(0.7-Fc/196)
QBU=jt・τb・Σφ+k1・(1-k3)・b・D・ν・Fc
 k3=2τbΣφ/bνFc
 τb=k0{ 0.307bi+0.427+(24.9aw・h/x・N・db) }(0.313√Fc)
 ここで、bi=min(bvi、bci、bsi
 bvi=√3(2Cmin/db+1)  bci=√2{(Cs+Cb/db+1}ー1]  bsi=b/(N・db)ー1
  bi=bvi:h=0  bi=bci:h=√2  bi=bsi:h=1.0+0.85(n-2)/N
また、梁の場合、k0=1.0、柱の場合、k0=1.22とする。
設計用せん断力の割り増し 平19国交告第594号第4第三号による




せん断
補強筋間隔
D/2以下かつ25cm以下
ただし梁端から1.5DではD/2以下かつ20cm以下
15cm以下
ただし柱端からmax(柱最大径X1.5、最少径X2)の範囲では10cm以下
曲げ内のり直径 4D以上
端末余長 180°:6d以上 135°:8d以上 90°:12d以上
溶接加工 住友電工が認め、A級以上の評定を取得した会社の工場加工のみ可